この記事では、ファイルサーバーエディションにおける各種設定(下記)について、上位バージョンへのアップグレードの際に引継ぎできるか否かについて説明します。
- 軽量化対象フォルダー
- 除外フォルダー
- 対象ファイル形式
- 軽量化レベルプロファイル
- スケジュール
- 環境設定

Windowsサービスのアカウント設定は、いかなる場合でも上位バージョンに引継ぎできません。手動での再設定を行う必要があります。
同一マシン上でアップグレードする場合
NXPowerLite ファイルサーバーエディションがインストール済のマシンに、上位バージョンの ファイルサーバーエディションをインストールする場合について説明します。
この場合、新バージョンのインストールは上書きで実施することができますので、旧バージョンをアンインストールする必要はありません。
設定の引継ぎができるかどうかは、新旧のバージョンの関係性によって異なります。
- マイナーバージョン間のアップグレードの場合(例:9.1.2→9.1.4)
Windowsサービスのアカウント設定を除き、設定は自動で引き継がれます。
- 一つ前のメジャーバージョンからのアップグレードの場合(例:8.x→9.x、9.x→10.x など)
Windowsサービスのアカウント設定を除き、設定は自動で引き継がれます。
- 二つ以上前のメジャーバージョンからのアップグレードの場合(例:7.x→9.x 、7.x→10.xなど)
すべての設定は引き継がれず、リセットされます。
設定の自動引継ぎが行えない場合は、旧バージョンの設定を目視確認の上、新バージョンのダッシュボードから手動で設定する必要があります。
この方法については後述します。
別のマシンに上位バージョンを用意する場合(マシン移行を伴うアップグレード)
NXPowerLite ファイルサーバーエディションがインストール済のマシンとは別のマシン上に、上位バージョンのファイルサーバーエディションをインストールする場合、下位バージョンの設定ファイルのコピー&移動による設定の引継ぎはできません。
手動による設定引継ぎ方法
- 元バージョンのダッシュボードを起動し、現在の設定内容(以下)をメモします。
- 軽量化対象フォルダー、除外フォルダー
- 各種プロファイル情報(対象ファイル形式、軽量化レベル、スケジュール)
- 環境設定
- 「Windowsサービスの設定」内のアカウント情報
- レポート情報(1回のみ実行のレポート、現在実行中のレポート)
- レジストリ設定
- 軽量化処理やシミュレーション処理が実行中の場合、停止します。
- ダッシュボードを終了します。
- 上位バージョンのインストーラーを起動し、上書きインストールを実行します。
- 上位バージョンのダッシュボードを起動し、シリアルナンバーを適用します。
- 1でメモした内容を再度設定します。

設定を確認する前にアップグレードを実施してしまった場合
以下のディレクトリにある各ファイルを文字コード「Unicode(UTF-16)」で開くことで、以前のバージョンの設定値を確認できます。
C:\ProgramData\neuxpower\NXPowerLite for File Servers v<バージョン番号>\
- exclude_locations_cfg.txt:除外フォルダーの設定
- filetypes_cfg.txt:対象ファイル形式の設定
- include_locations_cfg.txt:軽量化対象フォルダーの設定
- schedule_cfg.txt:スケジュールの設定
- settings_cfg.txt:軽量化レベルの設定

上位バージョンのシリアルナンバーについて
サブスクリプションライセンスのシリアルナンバーは、バージョンに関係なくお使いいただけます。
永続ライセンスの場合は、メジャーバージョン毎にシリアルナンバーが変わります。
最新メジャーバージョンのシリアルナンバーは、納品時のメールまたは、新バージョンリリース時のリリースお知らせメールに記載しております。