概要
軽量化処理を実行すると、実行結果がダイアログにて表示され、その下部には処理したファイルの結果内訳が表示されます。
「警告」や「エラー」がカウントされている場合、何等かの理由で軽量化できなかったファイルが存在することになります。
この記事では、以下の「警告」または「エラー」のメッセージについて、考えられる原因と、(ある場合は)その解決策をまとめています。
- 警告:「すでに軽量化済のファイル」
- 警告:「すでに圧縮済のファイル」
- 警告:「サポートしていないタグを含むTIFFファイル」
- 警告:「暗号化またはパスワード保護されたファイル」
- 警告:「現在の設定では軽量化できないファイル」
- 警告 : 「サポートしていないファイル形式です」
- エラー:「内部エラーが発生しました」
1. 警告:「すでに軽量化済のファイル」
対象ファイルがすでにNXPowerLiteにて軽量化済のものであることを示しています。
この場合、再度軽量化することはできませんので処理がスキップされます。
軽量化設定を見直すことで、再度軽量化できる場合があります。
2. 警告:「すでに圧縮済のTIFFファイル」
対象のTIFFファイルがすでに圧縮済であることを示しています。
これはNXPowerLiteによる軽量化がすでにされているものという意味ではなく、「LZW圧縮」や「JPEG圧縮」等のTIFFファイル自体の圧縮処理が行われていてこれ以上の軽量化ができないことを意味します。
3. 警告:「サポートしていないタグを含むTIFFファイル」
対象のTIFFファイルに、NXPowerLiteでサポートされていない何等かのTIFFタグが含まれていることを示しています。
古いバージョンのNxPowerLiteを使用している場合、最新バージョンのNXPowerLiteにアップグレードすることで軽量化できるようになる場合があります。
最新バージョンのNXPowerLiteでもこのエラーに遭遇している場合は、対象のTIFFファイルをサポート窓口にご提供いただくことで、将来的にこのタグをサポート対象とするための調査を開発元に依頼することが可能です(サポート契約をお持ちのお客様に限ります)。
- 機密情報や社外秘情報を含むファイルはサポート窓口に提供しないでください。
- ファイルをご提供いただいた場合でも、将来のバージョンで必ずサポート対象として軽量化できるようになることを確約するものではありません。
また、調査の進捗についてのご連絡はいたしません。
4. 警告:「暗号化またはパスワード保護されたファイル」
対象ファイルが何等かのセキュリティ保護によりNXPowerLiteから読み込めないことを示しています。
ファイルが読み込めない場合、NXPowerLiteは軽量化処理を行うことができません。
考えられる原因:
- ファイルがデジタル署名されている
- ファイルがパスワード保護されている
- ファイル内の設定に印刷が許可されていない
- ファイルの編集権限が制限されている
【解決策】該当する制限を無効化してください。
5. 警告:「現在の設定では軽量化できないファイル」
NXPowerLiteによるファイルの軽量化は、ファイル内に貼り付けられた画像(画面キャプチャ、デジカメの写真等)や、埋め込まれたオブジェクト(Excelの表・グラフ等)をそれぞれ最適な画像サイズ・データ形式・解像度に変換することで実現されています。
何らかの理由でその前提が満たせない場合は、この警告が発生します。
考えられる原因:
- 対象ファイルにそもそも軽量化の余地がない
‐画像データや、埋め込みデータを全く含まないファイルであるため、NXPowerLiteによる軽量化の余地がない。
‐ファイル内に画像データが含まれるが、NXPowerLiteが処理できない形式(EMFなど)である。
‐ファイル内に画像データが含まれるが、すでに圧縮された状態の画像データが含まれている(PDFの場合)。
- 現在の軽量化レベルの設定値では軽量化できない
対象ファイル内には軽量化可能なデータが含まれているものの、現在の軽量化レベル設定ではそれらのデータを軽量化するためのオプションが有効化されていない。
【解決策】 軽量化レベル設定の内容を見直すことで軽量化できるようになる場合があります。
6. エラー:「サポートしていないファイル形式です」
考えられる原因:
- ファイル拡張子と実際のファイルの中身の不整合
対象ファイルの拡張子自体はNXPowerLiteのサポート対象であるものの、実際のファイルの中身はサポート外のファイル形式に相当していることが考えられます。
たとえば、リッチテキストエディタで作成した*.rtfファイルの拡張子を*.docに書き換えて軽量化すると、NXPowerLiteはリッチテキスト形式をサポートしていないため、このようなエラーになります。
7. エラー:「内部エラーが発生しました」
考えられる原因:
- 対象ファイルそのものが破損していて、NXPowerLiteから読み込むことができない
【解決策】破損しているファイルを再作成し、正しく開けるようにしてください。
- 対象ファイル内に別ファイル/オブジェクトへの参照が存在するが、NXPowerLiteがその参照先に到達できない
【解決策】参照先の別ファイル/オブジェクトにNXPowerLiteからアクセスできるようにすることで、軽量化できるようになる可能性があります。
- NXPowerLiteの不具合に該当している
【解決策】古いバージョンのNXPowerLiteで発生している場合、最新版にアップグレードすることで軽量化できるようになる可能性があります。