「軽量化レベル設定」でできることは何ですか。

「軽量化レベル設定」でできることは何ですか。

NXPowerLiteファイルサーバーエディションには、軽量化レベル設定がデフォルトで用意されています。
これはファイルサイズ削減のパフォーマンスと画像品質の最適なトレードオフが考慮された、ほとんどのファイルに最適なレベル設定です。
しかしながら、各ファイル種別毎の詳細の軽量化条件設定をカスタマイズし、その設定セットを「プロファイル」として名前を付けて保存しておくこともできます。
プロファイル作成後は、軽量化対象フォルダーパスごとに作成済プロファイルを指定することができるようになります。

設定画面は、ファイル種別毎にタブ分けされています。それぞれのタブで設定できる内容について説明します(複数のタブに存在する項目は、初出のタブでのみ説明されています):

PDFタブ



  1. JPEG画質
    JPEGファイルを再圧縮するときにNXPowerLiteが使用する品質レベルを設定します。
    値を小さくするとファイルサイズの削減量が増える分、画像の視覚的な品質は低下します。
  2. 次の解像度で軽量化:
    文書にはデジタルカメラで撮影された非常に大きな画像が含まれることが多くあります。
    これらの画像には、通常の使用でユーザーが目にするよりもはるかに多くの視覚情報が含まれています。
    これらの画像を縮小するための解像度を指定します。
  3. 画像をJPEG形式に変換
    この機能を有効化すると、ファイルに挿入された画像をJPEG形式に変換します。
  4. プライベートデータの削除
    Adobe PhotoshopやAacrobatなどのPDFファイルを作成するアプリケーションは、ファイルを開いたり編集したりするときにできる情報をPDFファイル内に保存しています。
    それらのデータをプライベートデータといいます。プライベートデータはファイルを作成したアプリケーションのみで使用でき、PDFファイルの表示には必要のないものです。
    ほとんどの場合このデータはPDFファイルの使用に影響しないため、削除することで大幅にファイルサイズを軽量化できます。
  5. サブセット埋め込みフォント
    この機能を有効にすると、レイアウトで実際に使用されている文字のフォント情報のみがPDFに保存されます。

PowerPointタブ



  1. 画像のトリミングを許可
    この機能を有効にすると、文書内の切り取られた画像がトリミングされ、表示される部分のみがファイルに保存されます。
    これによりファイルサイズを小さくすることができますが、編集時に削除された領域を表示することはできなくなります。
  2. 埋め込まれた文書の図形化
    この機能を有効化すると、文書ファイル内の埋め込みドキュメントが平面化され、画像に変換されます。
    これによりファイルサイズを小さくすることができますが、対象の埋め込みドキュメントをダブルクリックしても編集することができなくなります。
  3. PNG画像の色深度を削減
    この機能を有効にすると、Officeファイル内のPNG画像で使用される色の数を減らします。
    この方法は量子化と呼ばれ、非可逆処理ではありますが、軽量化された画像は元の画像と同じように見えます。
    NXPowerLiteは、単体のPNG画像にも同じアプローチを使用します。
  4. スライドマスターの軽量化
    この機能を有効にすると、スライドマスターに表示される画像を軽量化します。

Wordタブ


  1. WORD2007との互換性を削除する
    Microsoftは、Office2010以降で作成されたすべてのファイルに下位互換性を組み込み、Office2007で開けるようにしています。
    その互換性保持のためのデータは、ファイル内の画像関連コンテンツのサイズを3倍程度に増大させています。
    この機能を有効化すると、Office2007の互換データを削除します。
    Office2007を使用しているユーザーはすでに多くないと想定されるため、この設定はデフォルトで有効化されています。
    まだ使用しているユーザーがいる場合はこの設定を無効化したプロファイルを作成してください。

Excelタブ



  1. 余分なセルの書式の削除
    シート内のすべての空白セルに個別の書式設定が適用されている場合、Excelファイル内でセルの書式設定が過剰になります。
    この機能を有効化すると、ファイル内のデータに影響を与えることなく、この余分な書式設定をクリーンアップし、サイズを大幅に削減します。

JPEGタブ



  1. EXIF情報の削除
    JPEG画像には通常、画像が撮影されたデバイスや撮影場所など、ファイル内に追加情報(メタデータ)が含まれています。
    この機能を有効化すると、各JPEGファイルからこれらのメタデータを削除できます。

    • Related Articles

    • 軽量化レベル設定プロファイルとはどのようなものですか

      NXPowerLiteでは、ファイルタイプ毎に軽量化レベルを設定することができ、その設定一式を「プロファイル」として名前を付けて保存することができます。 デフォルトの軽量化レベルプロファイル NXPowerLite v10にはデフォルトでいくつかの軽量化プロファイルがあらかじめ用意されています。 バランス ほとんどの目的に適していて、「ファイルサイズの削減」と「画質」の両方をバランスよく保持します。 高画質 ファイルサイズの削減よりも画質を重視した設定です。 低画質 ...
    • 「環境設定」でできることは何ですか。

      「環境設定」のメニューで設定できる内容について説明します。 環境設定メニューは、シミュレーションモード(シリアルナンバーを適用していない状態)では無効化されています。 実行モード 軽量化処理実行時のモードを切り替えることができます。 1回のみ実行 このモードでは、構成されたフォルダーとドライブ内のすべてのファイルを一通り軽量化処理したのち、停止してレポートを生成します。 その後フォルダ内に追加・変更されたファイルを軽量化したい場合は、手動で実行を開始する必要があります。 このモードで実行中の ...
    • エクスプローラー連携時の軽量化レベル設定はどこで指定できますか

      エクスプローラー連携時、デフォルトでは軽量化レベル設定プロファイル「バランス」を使用して軽量化が行われます。 「バランス」以外の軽量化レベル設定プロファイルを使用したい場合、メニューの[編集] - [ファイル]で開いた以下の設定画面から指定することができます。
    • 軽量化レベル設定:「埋め込まれた文書の図形化」とはどのような設定ですか?

      [埋め込まれた文書の図形化]は、軽量化レベル設定画面内の「PowerPoint」「Word」「Excel」タブ内に存在するオプション設定です。 チェックを入れると、ファイル内の「埋め込まれた文書」が軽量化の対象となります。 埋め込まれた文書とは PowerPoint、Word、Excelの各Officeファイルに埋め込まれている、他のアプリケーションで作成されたオブジェクト(グラフなど)のことを指します。 ...
    • 軽量化レベル設定:「プライベートデータの削除」とはどのような設定ですか?

      [プライベートデータの削除]は、軽量化レベル設定画面内の「PDF」タブ内に存在するオプション設定です。 チェックを入れると、ファイル内に保持されているプライベートデータ(PDF作成元アプリケーションの固有情報)を削除することで軽量化を助けます PDFのプライベートデータとは PDFファイルの作成や編集が可能なAdobe Acrobat、InDesign、Illustrator、Photoshopなどのアプリケーションでは、ファイル内にそれぞれのアプリケー ...